アトピー性皮膚炎 (英語:atopic dermatitis) とは、湿疹(皮膚の炎症)を伴うもののうち、 アレルギー反応と関連があるもの。先天性の過敏症の一種。アトピーという名前は「場所が不特定」 という意味のギリシャ語「アトポス」(atopos - a=不特定、 topos=場所)から由来。医学用語としては 気管支喘息、鼻炎などのほかのアレルギー疾患にも冠されるが、日本においては慣用的に 「アトピー」のみで皮膚炎のことを指すことが多い。その完治には手間がかかる。
この病気は原因が完全に解明されておらず、また直接生命にかかわるまで には至らない性質のものであることから、医師の間でも治療方法・考え方が異なる ことが多々みられる。そのため、医学的根拠がまったくなく一部の医師の仮説が ひとり歩きしたものから、医師の間でも意見が分かれており是否について研究 されているものまで幅広く多数ある。また、同時に民間療法・代替療法も多数出現した。 それらを以下にまとめた。記載にあたっては、個々の是否・信頼性に関して、 また医療機関で行われるものか民間療法なのかの鑑別について、すべてを分類することは 困難であり、それらすべてが混在して書かれている。そのため、この中にはアトピービジネス が提唱する独自理論に由来するものも含まれており、実施にあたっては、過度な期待をしない、 悪化の兆候が見られたら無理に続けない、高額なものは詐欺的な要素を持つので避ける、 といったことを心がける必要がある。 。
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アトピー性皮膚炎患者の個々人の体質や環境によるが8割方の患者は、繰り返される異物進入に対し、 免疫系が即応体制を整えて抗体を増産、アレルギー体質化する。またセラミドは細胞同士を接着してもいるため、 角質が剥落し易く厚みのある角質層を形成出来ない。このような薄い角質層は外部の刺激に対して敏感であり アトピー性皮膚炎の痒みの一因になると考えられている。顆粒層及び角質層の異常に起因するアトピックドライスキン、 即ちバリア機能の欠陥という皮膚の生理学的異常の分子レベルの解明が進んでいる。 遺伝子の解析により、マスト細胞、好酸球にIgE抗体を結合させるレセプターや、サイトカインの うちアレルギーの炎症に関与するものの遺伝子が集中している遺伝子座がアトピー性皮膚炎アレルギーと 関連していることが明らかになっている 。
●摂取する食物がアレルゲンとなっていることがある。乳児期・学齢期に多い。
●ダニ・ハウスダスト・鳥の糞といったアレルゲンにより、悪化原因となっていることがある。
●皮膚に常在している細菌の影響も考えられる。細菌が病変部位から進入するなどで特異的な感染症を併発することが多いほか、湿潤した病変部位は健常な皮膚よりも細菌の数が多いことが知られており、これらの菌体成分により免疫応答が賦活化されることが症状の増悪の一因とする説もある(詳細は、アトピー性皮膚炎患者の黄色ブドウ球菌を参照)。
●ストレスの影響も考えられる。進学・就職・職場の配置転換などを機会に悪化するケースが多い。ストレスにより掻破行動が増すことが原因のひとつである。自己を破壊する掻破行為がある種の快感を生み、患者がそれにより症状を悪化させるという説もある[10]。
●環境基準(健康項目)に定められる有害化学物質等により発症が報告されている。
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民間療法として漢方薬がよく使われる。使用方法に関して流儀があるため、 漢方医、薬局による違いが大きい。人によって合う・合わないがあるので (合わない場合は増悪することもある)、素人判断は避け、漢方の専門医と よく相談の上で行った方が良い。一方漢方のみに依存して悪化する例も多数見受けられる。 漢方に固執しないで悪化したときには皮膚科医にも相談することが大切である。 アトピー性皮膚炎に効果があると言われる漢方の内服には証にあわせて消風散(しょうふうさん) 、温清飲(うんせいいん)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)など、外用剤には 、紫雲膏(しうんこう)・太乙膏(たいつこう)・中黄膏(ちゅうおうこう)などがある。 抗真菌薬の内服が効果があるという報告がある。しかし、一方で、保険診療は認められておらず、 医師の間でもその是非について意見が分かれている。